インドは５月３日、パキスタンから、もしくはパキスタンを経由し輸送される物品の輸入を禁止し、パキスタン船舶の出入りを禁止したと発表した。係争中のカシミール地方で死者を出した観光客襲撃事件を受け、この隣り合う核武装国（インドとパキスタンのこと）の間で緊張が高まっている。

インドの商工省商務局・外国貿易部は、この禁止は即時に発効すると通知の中で述べた。

通知は「この制限は国の安全保障と公共政策のため導入される」としている。

容疑がかけられている武装過激派は、カシミール渓谷のパハルガム地域にある山中の観光地で４月に発生した襲撃事件で、少なくとも26人を殺害した。

イスラム教徒が大半を占めるこのヒマラヤの地域は、インドとパキスタン両国が領有権を主張しており、複数の戦争、反乱、外交上の対立の中心になってきた。

インドはこの攻撃にパキスタンが関与したと非難し、パキスタン政府はこれを否定している。パキスタンは、インドが軍事行動を始める方針であるという「信頼できる情報」があると述べた。

パキスタンは報復措置として、国境におけるすべての交易の停止、インドの航空会社に対する領空の閉鎖、インドの外交官の追放などを行なった。

パキスタンは、数十年前に締結された条約で取り決められた河川の水のせき止めれば、戦争行為とみなされると警告した。

2024年度の日本のスーパーマーケットの売上は既存店ベースで前年比1.4％増となり、５年連続の増加となったと日本チェーンストア協会が４月24日に発表した。

全店舗の売上の合計は、12兆7,643億円だった。

金額ベースの売上高は、特に米や野菜などの食品を含めた価格の上昇が要因で増加したが、消費者の買い控えが続いており、販売量ベースの売上は減少した。

カテゴリー別では、売上全体の70％を占める食品の売上が3.5％増加した。例年よりも温暖な気候の中で冬物衣料の需要が低迷したため、衣料品の売上は5.3％減少した。

３月のみの１ヵ月では、スーパーマーケットの売上は前年比2.2％増と２ヵ月ぶりに増加し、合計は１兆1,000億円だった。

「実質賃金の上昇が物価上昇に追いついておらず、消費者は買い控えを続けている」と同協会のある職員は述べた。

中国の人工知能（AI）サービス「ディープシーク」は４月28日、韓国のアプリ市場で約２ヵ月ぶりに再び利用可能になった。当局がデータ保護の規則に違反があるとして、ダウンロードが一時中止されていた。

韓国の個人情報保護委員会は５月１日、ディープシークは１月に韓国でサービスが初めて開始された際、ユーザーのデータと入力内容を無許可で送信したと発表した。

このアプリのダウンロードは、個人データの保護をめぐる疑義が浮上した後、２月に一時停止されたが、アップルのアップ・ストアとグーグルプレイ・ストアなどから、韓国のアプリ市場で再びダウンロードできるようになった。

「当社は、韓国の個人情報保護法を順守してお客様の個人情報を処理する」とディープシークの企業は、このアプリに適用されたプライバシーポリシーの改訂版の記載の中で述べた。

ローマのコロッセウムの他、広大な古代ローマ帝国に点在していた都市の円形劇場では、剣闘士の見せ物は人間対人間の戦いだけではなかった。剣闘士たちは動物とも戦わされた。

古代のモザイク画や文書にはこうした様子の描写があるが、実際の法医学的証拠は今まで得られてこなかった。科学者たちは、当時はエボラクムの地名で知られていたイギリスのヨーク市近郊にある剣闘士の墓地と考えられるものに埋められていた男性の骨盤にある噛み跡は、大型のネコ科の動物によるもので、おそらくライオンによるものだろうと判断した。

この男性は、死亡当時26歳から35歳だったと推定され、３世紀に生きていたと思われる。その頃、エボラクムはローマのブリタニア属州北部の重要な町かつ軍事拠点だった。この噛み跡は、闘技場での彼の推定される死に関する手がかりをもたらしている。

「ここに、柔らかい細胞組織を通り抜けて骨まで貫いた大きな牙を示す、刺してできた穴と波形の傷が見られます」とアイルランド・メイヌース大学の法医人類学者で、『プロス・ワン』誌に４月23日に掲載されたこの研究論文の筆頭著者であるティム・トンプソン氏は述べた。

「この傷であれば生存できるはずで、また、それほど大きなネコ科の動物にしては傷が珍しい場所にあるので、これが致命傷になったとは私たちは考えていません。これは、動けなくなった人を引きずったことを示していると私たちは考えています」とトンプソン氏は述べた。

この発見は、野生動物を含んだ剣闘士の見せ物がローマ帝国の主要都市に限られていたわけではなく、最も人里離れた場所の属州にも広がっていたことを示している。

この男性の骸骨は、古代ローマ時代の人間対動物の戦闘を示す直接的な物理的証拠として知られている中で初めてのものだと、研究者たちは述べた。

そのような見せ物に使われた野生動物には、ゾウ、カバ、サイ、ワニ、キリン、ダチョウ、雄牛、クマ、ライオン、トラ、ヒョウなどが含まれていた。例えば、考古学者たちは2022年に、コロッセウムでクマと大型のネコ科動物の骨の発見を発表した。

カレーライスは日本の国民食になった。博報堂生活総合研究所の一連の調査によると、カレーは2000年代初頭から2020年代まで日本で人気の料理の上位５位に入っており、1960年代にブロック状のカレールーを初めて販売した食品メーカーのハウス食品は、平均的な日本人は年間79回カレーを食べていると推定している。

その人気は驚くべきもののように思える。まず、カレーは、風味が穏やかな傾向のある伝統的な和食よりも、ずっとスパイシーでこってりしている。見た目では、カレーは肉と野菜を煮込んだつやつやした銅のような茶色のかたまりだ―材料は自然な見た目と味を保つべきだという日本の料理のルールにとってはきっと挑戦だっただろう。最後に、日本はインドと植民地支配的な関係はなかった。では、カレーの成功を私たちはどう説明するのだろうか？

カレーは、インドから直接ではなく、イギリスを経由して日本にやって来た。植民地支配中に、イギリスの当局者たちは、北インドのローガンジョシュ（羊）や、南インドのラッサム（酸っぱいスープ）、ゴア地方のビンダルー（スパイシーな豚肉料理）などを含め、インドの地方の多くの料理を好むようになった。こうした料理は、互いに異なっていたが、「カレー」という名前で同じグループに分けられていた。カレーの調理を簡素化して商品化するため、あらかじめ混ぜ合わせてあるカレー粉が作り出され、イギリスの一般的な人々が自宅でカレーを作るのを簡単にし、また、商人がカレー粉を海外へ輸送しやすくした。

日本が明治時代（1868‐1912年）に開国した時、神戸港や長崎港といった日本の港にイギリスの船がカレーを持ち込み、そうした港でカレーは西洋の生活様式に憧れる中流階級の日本人の間で人気になった。なぜカレーが日本で「西洋料理」に分類されるのかは、これで説明がつく。

しかし歴史的には、カレーの人気に重要な役割を果たしたのは軍部だった。日本の軍部は、兵士の体格を増強すると考えられていた牛肉を加えながら兵士たちに食事を与える理想的な方法としてカレーを採用した。大正時代（1912～1926年）、軍部は新兵を引きつけるため、軍では兵士たちにカレーを食べさせていると宣伝さえしていた。

軍部とのつながりは、カレーと肉体的な強さを結びつける連想を生み出した。その連想は、非常に興味深い形で日本の大衆文化に浸透していった。日本の子どもたちは、アニメのスーパーヒーロー「カレーパンマン」が揚げカレーパンの顔で飛び回り、悪者をやっつけるのを観て育った。飲食店チェーンの「ゴーゴーカレー」のシンボル―筋骨たくましいゴリラ―さえも、このイメージを強化している。

だが、カレーは、季節感、純度、細部へのこだわりという伝統的なルールからの自由も表している。例えば、寿司を食べることは、異なる種類の魚の注文、ショウガの甘酢漬け（ガリ）とわさびのタイミングと利用、手で寿司を食べるテクニックを手引きする一連のルールに支配されている。カレーはこれとは対照的に、気取らずに食べる喜びをもたらす。

日本におけるカレーの注目すべき人気ぶりは、我慢強さと功績に重きが置かれる社会的な価値観と、厳格なルールから時折自由になる心理的な必要性という２つの文化的なニーズをカレーが同時に満たしていることを反映しているのかもしれない。

宮内庁の職員が、徳仁天皇と彼の家族の個人的な支出のために確保された360万円を盗んだとして、解雇された。

この侍従職員は2023年11月から今年３月までの間に複数回に渡って窃盗を犯し、そのお金を生活費に充てるために使ったことを認めた。30歳未満のこの侍従職員は、盗んだ資金をすでに全額返済した。

宮内庁によると、今年１月にそうした資金の管理を担当していた40代の別の職員が、帳簿と現金の収支の間に不一致があることに気付いたという。

３月の調査で３万円の不一致が発見された後、この職員は、宿直だった侍従職員を問いただし、侍従職員はその後、窃盗を認めた。

40代の職員は、ずさんな管理を理由に、１ヵ月の間10％の減給を受けることになった。

「皇室の活動を支える宮内庁職員としてあるまじき行為であり、誠に遺憾だ」と宮内庁の西村泰彦長官は声明で述べた。

アメリカのドナルド・トランプ大統領は５月４日、国外で製作された映画に100％の関税を課すと発表し、他国が映画製作者を誘致するために提供している優遇措置のせいで、アメリカの映画産業は「とても早い死」を迎えつつあると述べた。

「これは他の国家による組織的な活動であり、ゆえに、国家安全保障上の脅威である。加えて、それは何か意思を伝えることに相当し、プロパガンダである」とトランプ氏は「トゥルース・ソーシャル」で述べた。

トランプ氏は、海外で製作されてからアメリカに送られるすべての映画に100％の関税を課す手続きを直ちに開始するよう、商務省など、関連する政府機関に指示していると述べた。

彼はこう付け加えた：「我々はもう一度アメリカで制作された映画を求めている！」。

ハワード・ラトニック商務長官はXで「私たちは取り組みを進めている」と投稿した。

ルトニック商務長官も、トランプ大統領も、この関税がどのように実施されるのかについて詳細は何も明らかにしなかった。

この関税が、映画館で公開されている映画の他に、ストリーミングサービスの映画にも適用されるのか、また、製作費に基づいて算出されるのか、それとも興行収入の金額を基に算出されるのかは不明だ。ハリウッドの重役たちは、５月４日の夜に詳細を整理しようしていた。

アップルは、このiPhoneのメーカー（アップルのこと）に対し、同社の利益のあがるアップ・ストアにおけるアプリのダウンロードと支払い方法にさらに広範な競争を可能にするよう命じたアメリカの裁判所命令に違反し、同社は連邦検事に送致されると、カリフォルニア州の連邦判事は４月30日に判断した。

アメリカ・オークランドの連邦地裁判事イヴォンヌ・ゴンザレス・ロジャーズ氏は80ページに及ぶ判断文書で、彼女が以前に出した差し止め命令をアップルが順守しなかったと発表した。この差し止め命令は、オンラインビデオゲーム「フォートナイト」のメーカーである「エピックゲームズ」によって起こされた独占禁止法の訴訟において課されたものだった。

「継続して競争を妨害しようとするアップルの動きは容認できない」とゴンザレス・ロジャーズ氏は述べた。彼女は「これは差し止めであり、交渉ではない。当事者が故意に裁判所命令を無視するのであれば、やり直しはない」と付け加えた。

ゴンザレス・ロジャーズ氏は、アップルと同社の幹部の１人アレックス・ローマン財務担当副社長を、この件における同社の行為に関する法廷侮辱罪の捜査のため、連邦検事に送致した。

ドーハは世界で最も魅力的な首都の１つだ。未来的な建築物と何世紀にも渡る伝統とが魅惑的に融合している。旅行者はある１日にはカタールの豊かな文化にどっぷり浸ることができもあれば、その翌日には現代的な生活を探索できる。

目を見張るような国立博物館でスタートしよう。博物館の交差する花びらは、デザートローズに着想を得たものだ。デザートローズは、カタールの砂漠で自然に発見される鉱物と砂が形作る花のようなクリスタルである。博物館の内部では、ベドウィン（アラブの遊牧民族）の文化、湾岸の自然史、石油がこの国を豊かにし、現代化させた様子を明らかにするギャラリーをぶらぶら歩いてみよう。

劣らず目を見張るのは、イスラム美術館だ。I・M・ペイ氏が設計したこの５階建ての建物は、伝統的なイスラムのデザインと現代的なデザインとを融合している。内部では、千年の歴史を持つアストロラーベ（天文機器）や古代のコーラン、８世紀から11世紀にかけてのウマイヤド帝国の芸術品などを含め、イスラムの文化と科学と芸術の見どころを探索しよう。

にぎやかな市場通りスーク・ワキーフで、カタールのストリートライフを体験しよう。ここの建物は、国立博物館のクリーンで現代的なラインとは全く違っていて、泥と石でできている。スパイスや香水、刺繍入りのドレスなどが見つかるだろう。人々が何世紀も前にしていたように、値段を交渉してみよう。

この市場では、巨大な金色の親指を見かけるかもしれない。それは、カタールが主催国となった2022年のワールドカップを記念して作られた芸術作品だ。

伝統的な帆船「ダウ」に乗ってドーハ湾をクルーズしよう。夕方のクルーズは、夕日が沈んでいく中でこの首都（カタールのこと）の現代的なスカイラインが見られるので最高だ。この素晴らしい都市にはさらにもっと多くの魅力と不思議が隠されているのを知りながら、バーベキューの食事を楽しもう。

４月29日に東京の歌舞伎座で行なわれた特別な行事で、歌舞伎役者の五代目尾上菊之助さんが八代目尾上菊五郎を襲名した。

尾上菊五郎は日本の伝統芸能の世界で大名跡である。

この行事の一部で、今後行なわれる襲名を記念した上演ツアーの成功を祈願して、「古式顔寄せ手打式」と呼ばれる伝統的な拍手の儀式が、聴衆の前で特別に行なわれた。役者や歌舞伎関連の人が集まって手を叩くこの儀式は、通常は一般公開されない。

舞台の約100人を前にして、八代目菊五郎さん（47）は、「大きな名跡を襲名し、なお一層、芸の精進に励み、先祖の名に恥じぬよう努力する覚悟だ」と述べた。

また、この行事では、八代目菊五郎さんの長男の七代目尾上丑之助さん―彼自身も11歳の歌舞伎役者である―も六代目尾上菊之助を襲名した。

2025年５月から2026年６月にかけて実施される予定の今後行なわれるツアーでは、日本各地の歌舞伎座と劇場で歌舞伎が上演される。

ジョー：

ユミ、熱中症特別警戒アラートってやつの記事は読んだ？

ユミ：

うん。こんな早い時期から開始するなんて知らなかったわ。

ジョー：

地域の防災無線で放送してるやつでしょ？　２つのバージョンがあるなんて知らなかった。

ユミ：

熱中症警戒アラートはちょっと前からあったのよ。特別警戒アラートの方はかなり新しくて、メチャメチャ暑い日用なの。そっちが出たら、みんな冷房の効いた屋内に避難しないといけないの。

ジョー：

僕に言わせれば、日本の夏は毎日が耐えられないほど暑いよ。夏が来るのが憂鬱だなあ。

ユミ：

湿気のせいで、もっとひどくなるのよね。夏の気温が日本に近い国に行ったことがあるけど、乾燥した気候のおかげで、夏はそれほど過酷じゃなかった。

ジョー：

尋常じゃないよ。通勤するだけで毎日汗びっしょりになるし。家は西向きの大きな窓があるコンクリートのアパートだから、エアコンを付けっぱなしにしても、部屋がやかんみたいなんだ。

ユミ：

私が小さい頃は、教室にエアコンがなくって地獄だったわ。でも職員室はいつも冷房が効いていたから、休み時間になるとその部屋の外の廊下にみんなで集まっていた。そこも涼しかったの。なんで他の場所にもエアコンをつけられなかったのか、いまだに分からないわ。

ジョー：

予算だろうね。今どきの子どもたちは教室にエアコンがあるの？

ユミ：

そうしないとまずい。でなきゃ、生きていけないよ。それに、屋内に入るように注意しても教室にクーラーが効いていないなら意味がないでしょ？　何も状況は改善されないし。けどさ、エアコンを使うことで外を余計に暑くしちゃっているって話だよ。

ジョー：

だろうね。室外機の前を通ったことある？　とんでもなく熱い風がそこから吹き出されてるもん。何て悪循環なんだ。暑いからエアコンを使い、それが地球温暖化を悪化させ、それがエアコンの使用を増やす。だめじゃん！

入札で販売された日本の政府の備蓄米の1.4％しか小売店に届いていないことが、農林水産省の調査で４月30日に示された。

競売にかけられた米は合計21万2,132トンだったが、この調査によると、４月13日の時点でわずか3,018トンしか小売店に届いていないという。

３月31日から４月13日までに、政府は競売にかけられた米13万3,808トンを集荷業者（JA全農など）に出荷した。

３月30日の時点で、426トンが小売店のもとへ引き渡された。

４月13日までに全国農業協同組合連合会（全農）などが集荷した備蓄米の量は、13万7,879トンだった。このうち、わずか２万73トンしか卸売業者に販売されていない。

卸売業者は急激な流通量の増加に対処できておらず、これがこの問題の一因になっている。

「予想以上に調整に時間がかかった」と、ある省職員は述べた。

全農は２回目の競売で合計量の約94％を獲得し、４月までに５万5,101トンを出荷するように卸売業者から要請を受けた。

「要請されたもの（米）は、予定通りに出荷されている」と全農のある職員は述べた。

農林水産省は、2024年に収穫され、主要な集荷業者が集荷した米の量は、３月末の時点で225万トンとなり、前年よりも26万5,000トン減少した。前年比の減少量は、２月末の時点の25万4,000トンからさらに拡大した。

一方、農林水産省は３月30日、合計で10万164トンの備蓄米が３回目の競売で販売され、価格は60キロ当たり平均２万302円で、２回目の競売よりも420円低下した。

同省によると、４月20日までの週の全国のスーパーマーケットでの米の平均価格は５キロ当たり4,220円で、16週連続での上昇を記録した。

日本のトップ自動車メーカーのトヨタは４月30日、アメリカの自動運転車のテクノロジー企業ウェイモとの協業を発表した。

このような技術の活用は世界中で加速しており、トヨタ自動車はこうした先進技術でトップに立ち続ける同社の方針に関して積極的であり、この動きはいくらか予想されていた。

「トヨタは、交通事故ゼロの社会の実現と、すべての人々に移動のしやすさを提供する乗り物メーカーになることに取り組んでいる。当社は、自動運転技術を通じた安全性の向上において、強い目的意識と共通のビジョンをウェイモと共有している」とトヨタの中嶋裕樹取締役・副社長は声明で述べた。

2009年にグーグルの自動運転車プロジェクトとして始まったウェイモは現在、サンフランシスコ、フェニックス、ロサンゼルス、オースティンで完全自動運転車の配車サービスを提供しており、アメリカ国内の他の都市でもそのサービスを間もなく開始する。同社は配車サービスのトップ企業であるウーバーとも業務提携している。

パープルとピンクの髪が揺れ、レニエ・コロンさんは、ニューヨーク州ロチェスターの倉庫に借りた一角で脚立の上に立ち、うなりを上げる古い焙煎機の中へブラジル産のコーヒー豆を投入している。

このコーヒー豆は高価だ。気象状況がコーヒー生産を世界中で落ち込ませた年に深刻な干ばつを生き残り、たった数ヵ月で生豆の値段が倍になったためだ。

「残念ながら、コーヒーはどんどん少なくなっていくでしょう」と、フエゴ・コーヒー・ロースターの創設者のコロンさんは語った。「ブラジルの収穫量の激減を目の当たりにしていることは完璧な例です」。

暑さと干ばつによる収量の減少は、世界最大のコーヒー生産国であるブラジルとベトナムでの生産量予測を低下させている。世界のコーヒー豆生産量はそれでも増加することが予想されているが、商品市場の投資家が予測したほど多くはない。そのため、主にヨーロッパ、アメリカ、中国での高い需要が原因で、コーヒーの価格は上がっている。

価格は２月にピークを迎えたが、今も高止まりしており、コロンさんのような焙煎所は、そのコストをどれだけ吸収するかと、消費者にどれだけ負担してもらうかを比較検討しなければならなくなっている。

コロンさんが焙煎しているコーヒー豆は、３月初めに１パウンド（450グラム）当たり5.50ドル（790円）で、９月にコーヒー豆にかかっていた費用の２倍以上だった。また、それは標準的な豆のブレンド用だった。スペシャルティーコーヒー―成長を遅らせて、風味を持たせるために繊細な環境で育てられた豆―はさらに高い。

アメリカのドナルド・トランプ大統領が現在かけている10％の関税は、ブラジル、エチオピア、コロンビアなど、コーヒー生産国のほとんどを対象にし、アメリカ人にかかる費用をさらにつり上げると予想される。関税に関する彼のめちゃくちゃな決定―ある時点ではベトナムからの輸入品に46％、インドネシアからの輸入品に32％の関税をかけると脅し、その後、それらを中止した―のさ中で、アメリカのコーヒー焙煎所は彼らの供給販売網を考え直している。

「コーヒー業界でこのように変化が相次ぐ状況では、私たちは自分の農園でも開いた方がいいかもしれませんね」とコロンさんは考え込む。

ニューヨークの田舎は、もちろん選択肢には入らない。世界最高のコーヒーは赤道付近でよく成長する。赤道付近では季節が長く、高地では成長が遅くなるので豆の風味が増す。しかし、コロンさんと彼女の夫はプエルトリコにルーツがあるが、プエルトリコも真剣な選択肢にはならない―賃金があまりにも高く、また、作物に損害を与えるハリケーンのリスクが高まっていることについてもコロンさんは心配している。

彼女は、ハワイとカリフォルニアからコーヒー豆を買うという案は却下する。ハワイとカリフォルニアの豆は品質が悪いか、価格が高過ぎるか、あるいはその両方だと彼女は言う。

国際コーヒー機関の市場調査によると、世界のコーヒー生豆の輸出量は２月に、前年から14.2％減少したという。この豆不足でコーヒー生豆の価格は２月に過去最高になり、深刻な霜がブラジルのコーヒーの木の70％を壊滅させた1977年に記録された過去最高価格を上回った。

価格を上昇させているのは気候だけではないと、サンフランシスコを拠点とするリチュアル・コーヒー・ロースターズのバイヤー、ダリア・ワレンさんは述べた。インフレーションで労働力と肥料、借入金（の利子や手数料）のコストが上がっていると彼女は言った。

トランプ大統領の関税についての急な方針転換の間で契約を最終決定しようとしてメキシコに４月にいた状況をワレンさんは説明した。そのときのことから彼女は、１ヵ月前にコロンビアにいたときのことを思い出した。当時、トランプ大統領は、コーヒーの価格に影響が出る関税を導入すると脅し、その後撤回した。

「それは目まぐるしく変化するような一日でした。最終的には結局、なかったのですから」とワレンさんは語った。

最近のコーヒー価格の上昇は、関税を予想して輸入者が余分に購入しているという理由も一部にあるかもしれない。コロンさんは、輸入税が支払われるようになれば、価格は一層高くなるだろうと考えている。そして、消費者の購買意欲はここ12年で最低となっており、プレミアムコーヒーの需要が減るのがコロンさんには予見できる。

「価格が上昇しているので店側にも厳しく、もっと払わなければならないので客側にも厳しく、甚大な損失に見舞われる可能性があるので生産者にも厳しい」とコロンさんは語った。

それでも、彼女は事業を拡大することに意欲的である。

12月に、焙煎量を３倍にするカスタムコーヒー焙煎機をトルコから購入するため、彼女と夫は５万ドル（720万円）のローンを組んだ。彼女たちは、コーヒー店など卸売の新規顧客を得ることと、「今月の豆」方式の定期購買サービスで家庭に直接販売することで、売上を増やそうとしている。

コロンさんたちは、焙煎豆１パウンド当たりの卸売価格を25セント（36円）値上げした。彼女たちが経営する小売店２ヵ所でハンドドリップコーヒーとエスプレッソも同じようにする（値上げするということ）ことを検討している。

２店舗のうちの１店舗「メロ」で、あるカップルは、領収書でコーヒーの値段を見ないと言った。彼らにとって、それはご褒美だ。

「どこか違うところへ行けばもっと安いコーヒーが見つかるのは分かっています」と、高校の生物教諭のロッド・ニューウェルさんは、同じく教員の妻の横で、新生児の発声で話している赤ちゃんの娘を抱きながら語った。「親になったばかりだからかもしれませんが、１日中家にいたらキャビン・フィーバー（長期間屋内に閉ざされていることによるストレス）みたいになりますよ」。

５月２日に「国境なき記者団」が発表した2025年版の報道の自由度ランキングで、日本は66位となり、工業先進７ヵ国（G7）中で最下位だった。

日本は昨年より４位上昇し、このジャーナリストの国際組織（「国境なき記者団」のこと）は、この国（日本のこと）では「メディアの自由の原則と多様性が一般的に尊重されている」と指摘した。

しかし、「旧来からのビジネス上の利益、政治的圧力、ジェンダー不平等は、ジャーナリストたちが監視機関としての役目を完全に果たすことをしばしば妨げている」と、この団体（「国境なき記者団」のこと）は述べた。政府と企業は主要メディアの経営管理に「日常的に圧力をかけており」、その結果、汚職や性的嫌がらせといった取り扱いが難しいとみなされうる話題について「厳しい自主規制」につながっていると、同団体は付け加えた。

アメリカは２つ順位を下げて57位となり、G７中では下から２番目だった。経済的な制約により、数多くの地方の報道機関が閉鎖され、報道の自由が低下している一方で、「ドナルド・トランプ氏の大統領への復帰は、この状況を非常に悪化させている」と同団体は述べた。

一方、ノルウェーは９年連続で１位だった。

警察は５月３日、川崎市の自宅のかばんの中で発見された遺体を遺棄した疑いで、27歳の男を逮捕した。

遺体は、20歳の川崎市の住民でパートタイム従業員の岡崎彩咲陽さんのものと身元が特定された。岡崎さんは、容疑者の白井秀征容疑者のかつての交際相手だった。神奈川県警察の担当部署が明らかにした。

白井容疑者は警察の調べで容疑を認めており、岡崎さんとかつて交際していたと話した。神奈川県警はこの事件について捜査を続ける予定で、白井容疑者が女性が死亡したことをめぐる状況について知っているものと考えている。

捜査関係者によると、岡崎さんの遺体は、容疑者の自宅の床下から発見されたという。県の警察の担当部署は、白井容疑者が遺体を隠したものと考えている。

捜査の一環で、警察は白井容疑者と同居していた親族に話を聞く予定だ。

白井容疑者は、昨年12月20日から30日の間のどこかの時点で、岡崎さんの遺体を自宅に遺棄したと考えられている。

捜査関係者によると、白井容疑者は昨年、海外へ行っていたという。５月３日に東京の羽田空港に戻ってきた時に、神奈川県警察の担当部署は白井容疑者に任意で事情聴取を受けるように求めた。

TikTokは５月２日、ユーザー情報の保護方法に関する懸念から、EUの主要なプライバシー監督機関により5億3,000万ユーロ（858億円）の罰金を科され、データ処理が今後６か月以内にEU法に準拠しなければ、中国へのデータ転送を停止するよう命じられた。

アイルランドのデータ保護委員会は、中国のByteDanceが所有するTikTokは、EU内のユーザーの個人データを十分に高いレベルの保護のもと取り扱っていることを示すことができなかったとした。これらのデータの一部は、中国にいる社員によって遠隔アクセスされていた。

その結果、TikTokは、中国のスパイ防止法などによる当局のデータアクセスの可能性について、EUの基準とは大きく異なるリスクがあるにもかかわらず、それに対処しなかったとデータ保護委員会は声明で指摘している。

TikTokはこの決定に強く反論し、EU自身の法的枠組み「標準契約条項」を使用し、厳格に制限された遠隔アクセスを実施していると主張している。TikTokはこの決定に対し控訴する方針だ。

またTikTokは、この決定は、2023年に導入したデータセキュリティ対策—遠隔アクセスを独立的に監視し、EUユーザーのデータを欧州と米国にある専用のデータセンターに保管する仕組み―を考慮していないとしている。

ロックポートの住民には侵略者を撃退した歴史があるが、今回は違う。

1812年の戦争中、この小さな漁村の住民たちは、投石機としてストッキングを使い、イギリスの兵士たちに石を投げつけた。今、彼らは車のサイドミラーにゴミ袋やタオルをかけている。破壊的で頑強なエボシクマゲラからサイドミラーを守るためだ。

ここ数週間で、この鳥（エボシクマゲラのこと）は24枚以上のミラーを割り、少なくとも１台のサイドウィンドウを破壊した。しかし、住民たちはこの暴力行為に対して冷静に対処している。

「誰もがそのことを大いに笑っています」と、ベン・ファヴァロロさんは語った。「この鳥を傷めつけたい人は誰もいません。彼はいつも戻りを歓迎されますよ」。

この近隣に40年近く住んでいるファヴァロロさんは、昔から家の横でキツツキをたびたび見かけていて、修復不可能なほどに傷んだ木を何本か昨年の夏に伐採したと話した。だが、ガラスを攻撃するのは新しい現象だ。

その巨大な大きさを考えると、エボシクマゲラは鏡を割るのに十分なほど非常に力が強いが、そのような行動は「確実に異常だ」とある専門家は述べた。

海外の旅行客が日本を訪れる理由の上位10位の中に、芸者に直接、できれば近くで会ってみたいという願いが入っている。それは言うほど簡単ではないことが多い。芸者の役割は非常に伝統的でプロフェッショナルなものであり、日本人でさえ本物の芸者に出会うのは難しい。そんな中、その「花街」――芸者の世界――への扉を開いた一人の女性がいる。

それが「レディ・ババ」こと馬場華幸さんだ。石川県出身のレディ・ババは、仕組みを説明し、もっと近づきやすくすることで、芸者に対する世界の見方を変えてきた―すべて英語でだ。

たしかに、花街の世界は謎に包まれている。しかし、レディ・ババのプログラム「Geisha Evenings in Kanazawa」に参加することで、外国人観光客もその世界へ足を踏み入れることができる。参加者は、レディ・ババによる芸者やお茶屋文化についての英語解説を聞き、彼女が経営するお茶屋で実際の芸者による演奏や踊りを楽しめる。その努力が実を結び、「Geisha Evenings in Kanazawa」は、10年以上前に開始して以来、大成功を収めている。現在、芸者は伝統的な日本文化を体現する芸術家として広く認識されている。

「中学１年生の時に初めて英語の教科書を開いて以来ずっと、私は英語が大好きです」とレディ・ババは語る。「仕事をするには英語が必須だという意識もあり、高校時代には英会話教室にも通っていました。私の目標は、話とコミュニケーションが上手な人になることでした」。

ターニングポイントが2009年にやってきた。レディ・ババの会社が所有するお茶屋「懐華樓」―金沢の伝統的な老舗のお茶屋で、昼間は一般公開され、夜は本物の芸者がもてなす本格的なお茶屋として営業している―がミシュランの星をもらったのだ。「突然、外国人のお客様が急増しました。海外から来た方々が私に、どうしてすぐに芸者に会えないのだと聞いてきました」。その疑問に答え、芸者の仕組みや歴史を説明できるようにならなければと、レディ・ババは強く感じた。５年後、彼女は「Geisha Evenings in Kanazawa」をスタートした。

「同じ年、英語力を向上させるため、私はイギリスのオックスフォードで夏を過ごしました。知人の紹介で、オックスフォード大学の教授に個人レッスンをしていただけることになったんです。私は自分のことを英語で表現できるスキルを身に付けようと固く決意していました。日本人とはなるべく接触せず、勉強にただ集中しました」。２年後、彼女はさらに英語力を高めるために、ボーンマスの語学学校にも通ったという。「私はネイティブスピーカーにはなれませんが、それでいいのです。英語でサービスを提供している人は他にもたくさんいますが、私はスムーズで完璧になろうとはしません。私のたどたどしい英語がかえってお客様の緊張を和らげてくれるんです。私が冗談を言うと、クライアントは大笑いしてくれます」。

レディ・ババは、芸者と花街の人々は長年、芸者文化を守り、高めていくために、なお一層熱心に取り組んできたと話す。「説明したいことがとてもたくさんあります―例えば、芸者がお客様の前で演芸を披露できるようになるまでに、芸者が取り組む長年の訓練や、芸者の着付けと化粧にかける仕事の量などです」。

「Geisha Evening」には通常70人ほどの観客が訪れる。公演の終わりにはスタンディングオベーションが起こり、涙を流す人もいるという。「お客さまの笑顔や反応を見ると、すべての努力が報われます。私は、毎回のGeisha Eveningを通信簿だと思っています。毎回オールAを取れるようにがんばっているんです」。

今月は和製英語の例をいくつか見ていこう。ある単語またはフレーズが実は和製英語ではないのに、それが和製英語であると思われている時がある。例えば、私は長い間、日本人の「マンション」という言葉の使い方は正しくないと思っていた。アメリカ人がこの単語を使う時は、私たちは多分10部屋以上あるような巨大な家を想像する。水泳プールやテニスコートもおそらくあるだろう。しかし、イギリス人にとっては、「mansion block」はアパート１棟であり、いつもというわけではないが、たいていは高価ではない。なので、これは和製英語ではないのではないだろうか？

私は時折、読者からメールをもらう。読者から連絡があるのを私はいつも喜んでいる。１人の読者は、英語の教師として、和製英語についてのコラムに特に興味があると書いていた。そして「ホットケーキ」という言葉は和製英語だと読んだと続いていた。それは全くそうではないと皆さんにお伝えできる。このまま読み進めてみてほしい。

辞書で「pancake」を調べてみると「hotcake」という語を目にし、その逆もそうだろう。辞書で「hotcake」を調べると、その定義には「pancake」という語が含まれているだろう。「flapjack」や「griddle cake」など他の語もいくつか見かけるだろう。それらは、私にはとても古風に見える。最近では人々がそれらの語を使うのを私は一度も聞いていない。「hotcake」はたいてい北アメリカで使われ、「pancake」はイギリスでより一般的だと書いている辞書もある。それらは基本的には同じだが、わずかな違いがある。

「pancake」はとても薄く、クレープほどは薄くないが、それでも薄い。「hotcake」はもう少し厚さがある。私は、日本で見かけるものは「hotcake」だと思う。日本のホットケーキは厚くてふわふわしていることが多い。もちろん、普通はどちらもバターとシロップをかけて食べる。「pancake」という語を使った、完全に平らなものを言い表すフレーズがある。例文：Much of the land in Kansas is as flat as a pancake.（カンザス州の土地の多くは非常に平らだ。）　山はなく、丘さえない。

そしてこれは「hotcake」を使ったイディオムだ。このイディオムは、非常に需要のあるものについて表現している。例文は：Tickets to the Taylor Swift concert sold like hotcakes.（テイラー・スウィフトのコンサートのチケットは、飛ぶように売れた。）「go like hotcakes」という表現で見かける時もあるだろう。Those tickets went like hotcakes.（そのチケットは飛ぶように売れた。）

あなたがそれを何と呼ぼうと、それはおいしい。ではまた次回！

5月1日、ニュージーランドの首都ウェリントンは、10年以上ぶりに最強の風に見舞われ、学校が閉鎖され、飛行機便が欠航となった。一方、南島の一部では、24時間にわたる大雨の末、非常事態宣言が発令された。

ウェリントンでは、平均風速が最大で時速87キロに達し、2013年以降最強となった。沿岸部のベアリング・ヘッドでは、首都南部の突風が時速160キロに到達したと、政府の気象予報機関は発表した。

最も強い警報の「赤警報」がウェリントンに発令され、ニュージーランドで２番目に大きい都市のクライストチャーチを含め、南島の一部では緊急事態宣言が出された。

「これは確実に、ウェリントンの平均的な悪天候の日よりもひどい」と、ウェリントン地域の緊急管理局の広報担当官ダン・ニーリー氏は述べた。

「この地域のさまざまな場所で閉鎖されている道がある。沿岸の道路では波が越えて、いくつかの破片が散乱している」。

同局では、可能な場所では屋内で過ごし、外の家具とトランポリンを固定するよう人々に求めた。また、ある沿岸の郊外では、洪水の恐れから住民に一晩別の宿泊場所を探すように求められた。

ドクター・グーグルはよく、不安を抱えた患者のために待機しているが、最良のアドバイスは与えないかもしれない。

医療に関する情報を探すインターネット検索は、人工知能（AI）がますます大きな役割を果たすようになっている昨今は特に、慎重に行なわれるべきだと医師たちは述べる。

適切なウェブサイトからの情報は、症状について患者に教え、医師の診察に向けた準備をさせることができる。しかし、下手な検索は、待合室にたどり着くよりもかなり前から、不安をあおることもある。見つけた情報源を知り、自分の健康上の問題について診断を下そうとしないことが重要だ。

オンラインで医療上の助けを求める場合に頭に入れておくべき問いを以下に挙げる。

情報源は何か？

検索をかける時、一番上に表示されるリンクを自動的にクリックしないようにしよう。それが最も良い答えを含んでいないこともある。

自社サイトが検索結果ページの上のほうに表示されるようにお金を払っている企業もある。そうしたリンクがスポンサー付きとして表示されていることもある。

医療に関する情報が信頼できる情報源からの検索結果までスクロールしよう。メイヨー・クリニックなどの大型医療機関や、アメリカ疾病管理予防センター（CDC）などの政府機関が運営するサイトが、それには含まれるかもしれない。

「私たちは最初に出てくるリンクをクリックするのにかなり慣れてきている」と、オンライン行動を専門に研究する心理学者のジョン・グロホル氏は述べる。「健康に関する情報では、特にそれが個人的なものなら、それについて考えてみたほうがいいかもしれない」。

AIを使うべきか？

それは、AIがあなたに何を伝えているかによる。

さまざまなインターネット上の情報源から抽出された即席の答えを得るためにAIを使う人が増えている。検索結果ページの一番上に、AIによる要約を生成する検索結果もある。

しかし、AIによる回答は、その情報をどこで得たのかを表示しないことがある。それは、信ぴょう性を判断することを難しくする。

AIはまた、「ハルシネーション」（AIが事実と異なる情報を生成する現象）を起こしやすいこともある。これは、この技術（AIのことに物事をでっち上げさせる出来事を表す業界用語だ。情報源が挙げられていない場合は特にこれに注意しよう。

何を質問するべきか？

質問をどのように言葉で説明するかどうかが、表示される検索結果において大きな役割を果たす。医師たちは、患者は予想される診断結果ではなく、症状を基に情報を検索するべきだと述べる。

「適切な質問を真っ先にするべきだ」とクリーブランド・クリニックのエリック・ブーズ医師は述べた。

それは、「私の皮膚の下にあるしこりはがんか？」ではなく「何が私の皮膚の下にしこりを形成させる可能性があるか？」と質問するということを意味する。

診断結果に関心を集中させることは、特に、検索結果に並べられた最初のいくつかのリンクをクリックするだけでは、他の説明を見落とす可能性があるということを意味する。

検索自体完全にやめておくほうがいい問題もある。胸部に痛みがある、めまいがする、脳卒中の傾向が見られるといった場合には、すぐに助けを求めよう。

「ある一定の時間内に治療されるべきものを遅延させたくはないだろう」と、ブラウン大学緊急医療医長のオリヴィエ・ゲラルディ医師は述べた。

５月３日の憲法記念日に東京で、日本の改憲派と護憲派がそれぞれの集会を開いた。

日本の憲法を改正することに反対する人は、江東区の公園に集まり、主催者によると、この集会に約３万8,000人が参加したという。

野党の上級幹部たちは、議会に改憲の発議をさせないことを訴え、現行の憲法を活用することで平和と人権を保護する必要性を強調した。

同日、改憲を求める人は、千代田区で公開討論会を開いた。

主催者によると、この討論会には、オンライン参加者と討論会が中継された19ヵ所の参加者を含め、約２万1,000人が集まったという。

ロシアによるウクライナ侵攻をめぐる不安など、国際的安全保障の困難な情勢の中で、参加者たちは与党の自民党などに、９条を含め、憲法を改正する作業を前進させるように求める宣言を採択した。

この討論会に神奈川県から参加した55歳の会社員は、第２次世界大戦の終戦直後に施行されて以来改正されていない今の憲法が、この国の国民を守るのに十分であるのかどうか心配だと話した。

この会社員は、大変な時代に合わせて憲法は改定されるべきだと思うと述べた。

アマゾンのインターネット人工衛星の最初の一群が４月28日に軌道に打ち上げられた。現在はスペースXの数千機のスターリンク衛星に独占されているメガコンステレーション（インターネット通信サービスの提供などを目的に、多数の人工衛星を連携させることを複数の星が構成する星座［＝constellation］になぞらえた表現）サービス市場への最新の参入だ。

ユナイテッド・ローンチ・アライアンスのロケット「アトラスV」は、アマゾンの人工衛星「プロジェクト・カイパー」27機を搭載して発射された。カイパーは、海王星の外側に広がる太陽系を取り巻く極寒の領域にちなんで名付けられた。軌道に投入されたら、この人工衛星は最終的に約630キロの高度に到達する。

２度の試験衛星が2023年に、これもアトラスVによって打ち上げられた。プロジェクト関係者は、最新版は大きくアップグレードされたと述べた。最新版の人工衛星は、天文学者の望みをかなえようと、反射された太陽光を散乱させるべく設計されたミラーフィルムで覆われてもいる。

天文学者たちは、急拡大する低軌道の人工衛星コンステレーションに反対しており、それは観測の邪魔になると主張している。人工衛星の衝突が増加すると懸念する人もいる。

時事通信の調べによると、４月30日時点で合計315人が今夏の参議院選挙に立候補する準備をしているという。

選挙の焦点は、石破茂首相の連立与党が参議院の議席の過半数の125議席を確保できるかどうかになる。この議席数は、これから行なわれる選挙で非改選の議席が含まれる。

連立与党の第１党である自民党は、１つの小選挙区につき１議席が争われるいわゆる小選挙区の32ヵ所ですでに候補者を選んでいる一方、立憲民主党などの野党は候補者の調整がほとんど進んでいない。

今の国会が延長されなければ、参議院選挙は７月20日に実施される見込みだ。

参議院248議席中、半数が３年ごとに改選される。政党は今回、現在空席の議席を含む125議席をかけて争う。

現在、自民党が非改選の62議席を保持している一方、自民党の連立相手である公明党は非改選の13議席を保持している。

ヨーグルトメーカーのダノンは、Yo Crunch、ライト＆フィット、オイコスなどのブランドを含め、同社のアメリカ向け商品のラインナップから人工着色料をなくそうとしていると、同社のアメリカ事業の最高経営責任者シェイン・グラント氏が４月30日にインタビューで語った。

アメリカの保健当局が、メーカーの自主的な取り組みを通じて、供給されている食品から人工着色料を段階的に廃止していくと４月後半に発表した後、アメリカの食品メーカーは、製品から人工着色料をなくすよう求める圧力にさらされている。

グラント氏は、このフランスを本拠とする企業（ダノンのこと）は、同社のラインナップから人工着色料をどのように排除していけるか判断しようと取り組んでいると述べ、アメリカの厚生長官ロバート・F・ケネディ・ジュニア氏の「Make America Healthy Again（アメリカを再び健康的にしよう）」政策をこの変更の理由として挙げた。

ケネディ氏は、人工着色料は子どもに有害であると述べており、科学者たちはこの分野についてはもっと研究が必要だとしている。

同社製品の約２％に人工着色料が使われているとグラント氏は述べた。

イスラエルのベンヤミン・ネタニヤフ首相は５月５日、同国の治安閣議がガザ地区の掌握や支援物資の管理を含む可能性のある計画を承認したことを受け、パレスチナの武装組織ハマスに対する攻勢は「集中的なもの」になると述べた。

ある政府関係者は、この作戦は、ドナルド・トランプ米大統領が５月13日から16日まで中東を訪問するのを終えるまでは開始されないとした。数週間にわたるハマスとの停戦交渉が難航した後に下されたこの決定は、国際的な圧力が高まり、国内の世論支持が低下する中でも、終わりの見えない戦争が続く可能性があるという懸念を強調している。

イスラエルの公共放送カンが、詳細に詳しい関係者の話として報じた内容によれば、新たな作戦計画は段階的に進められ、数か月かかる見込みであり、まずはガザ地区の一部地域に集中して展開される予定だ。ネタニヤフ首相はビデオメッセージで、この作戦は「集中的なもの」となり、「ガザのパレスチナ人を彼ら自身の安全のために」さらに移動させることになると述べた。

また、イスラエル軍はこれまでの短期的な急襲作戦をやめ、ガザ内部で確保した地域を保持し続ける方針だとも語り、これは他の政府関係者の見解とも一致している。

今の世代は、本やエッセイを読むのに十分な時間集中することに苦労している。それは彼らの落ち度なのだろうか？　そうとも言い切れない。情報を少しで瞬時の量で消費するように、技術が私たちを訓練している。スマートフォンとソーシャルメディアは私たちの習慣を形づくり、集中するのを難しくしている。これはどのようにして発生したのだろうか？　私たちの未来にとってそれは何を意味するのだろうか？

この変化は、2007年にスマートフォンと共に始まった。この小さな画面は、短いメッセージとぱっと読めるものを促進した。ティックトックやインスタグラムのようなソーシャルメディアプラットフォームは、これをさらに悪化させた。そのアルゴリズムは、私たちの関心をつかむ短い調整された動画―わずか数秒の長さのものが多い―を配信する。私たちの脳はこの速い娯楽に慣れて、本や長い記事のような長めのテキストに集中するのが難しくなっている。TL；DR―Too long（長過ぎる）；didn’t read（読まなかった）―と人々は言う。そして、それが問題だ：私たちは簡潔な要約がある場合だけ関心を持ち続けられる。

このことは、私たちがどのようにコンテンツを消費するかのみならず、どのようにコンテンツを作るかにも影響している。私たちはスマートフォンで、フルセンテンスではなく、短いテキスト、絵文字、頭字語を使う。書くのに時間がかかりすぎるからだ。私たちは、情報を消費するのとちょうど同じように、少しずつコミュニケーションを取る。

この傾向は、教育と仕事にも影響を与えている。私は親として、私の10代の娘たち、14歳と16歳の娘が本を避けるのを見ている。彼女たちは、時間をとって長い章を読み進めるのではなく、人工知能が生成した要約を読んでいる。彼女たちの学校は、生徒たちの弱くなった集中力に合わせて、授業を45分から30分に短縮した。私が学校に通っていた時は、授業は１時間の長さだった。私は本を読むのが大好きだった。今では、私でさえ、本１冊か、１章すらも、読むのに苦労する。私もまた、コンテンツが短い形態になった新しい世界秩序の犠牲者だ。

注意力の持続時間が短くなっていることは、エンターテイメントも変化させている。中国とアメリカでは、２分間のエピソードのマイクロドラマが大人気だ。そうした番組は、瞬時に得られる一時的な快楽を期待するように私たちを訓練している。

こうしたことは私たちの未来にどのように影響するだろうか？

学校は、生徒を飽きさせないために、たぶんたったの15分など、授業をもっと短くする必要が出てくるかもしれない。仕事では、人々は集中できないので、報告書を書くといった、長い時間がかかる作業に苦労するかもしれない。このことは深い思考と生産性を制限しかねず、仕事と学習に影響があるだろう。

私たちはこの問題を解決できるだろうか？

私の娘たちの学校のように、一部の学校では、授業中にスマートフォンを禁止している。生徒たちは一日が終わるまで、スマートフォンをポーチの中にしまっておき、休憩中は顔と顔を合わせての会話を増やしている。長女はスマートフォンから解放されるこの休憩時間を楽しんでいて、友人たちともっとおしゃべりとしている。家では、読書や会話、アウトドア活動を促すために、私たちはデバイスの利用時間を制限している。こうした措置は役立つが、未来は不確かだ。注意力の持続時間が低下し続ければ、長いコンテンツは消えていくかもしれない。このエッセイのような短いエッセイはいつの日か、TL;DR（長すぎて読まなかった）と呼ばれるのだろうか？

私たちは、深く考える能力を守るために、技術と集中力のバランスを取らなければならない。